もう逆神とは言わせない! 本命党に転向した大柴壮平のNBAプレーオフ・ファーストラウンド予想
穴党やめます
一時期競馬にハマっていたことがある。
予想を当てることに醍醐味があるのだから、他人の予想通りに買うということは無かったが、それでも読み物として予想屋の記事を読むのは好きだった。
予想屋はブランディングが全てである。
まず予想の仕方で個性を作る。血統、コース適性、距離適性、臨戦過程、調教などなど山ほどある材料の中から得意なものを見つけて、それを中心に独自の予想法を構築する。
さらに本命を狙うか穴を狙うかでまた差別化ができる。例えるなら今年のNBAでオクラホマシティ・サンダーの優勝を予想するのが本命党で、シャーロット・ホーネッツの優勝を予想するのが穴党だ。
普通の予想屋はいくつかの要素を組み合わせて予想を練るものだが、予想が穴寄りになればなるほど使う要素が少なくなる。というよりは、様々な条件を考慮すると穴馬が勝つ姿が浮かばなくなるので、記事を書けない。大抵人気の無い馬には人気が無いだけの理由があるのだ。
だから、血統のみで予想する穴党、のようなブランディングが最も安直で、ありふれている。そういう輩は以前からいたし、これからも永遠に存在し続けるだろう。
私は競馬の予想記事が好きだったこともあって、これまで予想を書いたり喋ったりする時はできるだけ穴党寄りの予想で読者乃至リスナーを楽しませようとしてきた。しかし、バスケでそれをやると余り評判が良くないのが難点で、穴党というよりは逆神という扱いを受けてしまう。
そこで今シーズンはブランディングを変えて、本命党に鞍替えすることにした。手始めにまず今週はNBAのファーストラウンドを予想する。
人生初の本命党予想の精度やいかに。
無風のイースト
デトロイト・ピストンズ 4-3 シャーロット・ホーネッツ(or 4-1 オーランド・マジック)
穴党時代なら確実にアップセットを予想していたのがこのシリーズだ。ピストンズはプレーメイクを過度にケイドに依存しており、ハーフコートのオフェンスに不安が残る。一方のホーネッツもプレーメーカーと呼べるのはラメロだけだが、個で打開できる選手が多く、重い展開になればピストンズを上回ってもおかしくない。それでもピストンズの勝利を予想する理由は、昨シーズンすでにプレーオフを経験しているからという一点に尽きる。カニップルがプレーイン初戦で脆い一面を見せたように、ラメロやミラーなど他の主力選手もプレーオフでどこまで力を発揮できるか未知数だ。ホーネッツが8位シードとは思えない実力を見せるもピストンズが凌ぐ、というようなスリリングな展開を期待している。なお、マジックはこの3チームの中で最も好きなチームだが、流れの悪いままポストシーズンを迎えてしまった。ワンマッチの怖さでホーネッツに勝つことはありえるが、7戦シリーズでピストンズと渡り合うイメージは湧かない。
クリーブランド・キャバリアーズ 4-1 トロント・ラプターズ
ガーランドとハーデンのトレードで息を吹き返したキャブズがファーストラウンドを危なげなく突破するだろう。キャブズにとってラプターズは最も与しやすい相手だ。何せ目下のキャブズはオフェンスが機能している。ペイントも堅い。いただけないのはぺリメーターの守備だけだが、ラプターズにはそこに付け入る火力が無い。キャブズもプレーオフ・ハーデンがいつ発動するかわからないという爆弾を抱えているものの、それを差し引いてもキャブズの優位は揺るがないだろう。