夢想家、求む
先日、U17ワールドカップが開催された。
日本は1勝6敗と振るわない成績に終わったが、八村塁以来の才能と期待される白谷柱誠ジャックは平均23.9得点を挙げる奮闘を見せた。
こうなると必ず持ち上がるのが、白谷は海外に留学するべきか否かという議論だ。
行くべきだろう、と私は思っている。
白谷は各国のエリートを相手にトランジションとアイソレーションで得点を量産した。しかし、圧倒的な個の力を持つアメリカには完全に抑えられた。
白谷がどんなプレーヤーを目指しているかは知らないが、このままフォワードを続けるにせよガードにコンバートするにせよ、日本にいる限り能力で白谷を上回る相手と対峙する機会はそう多くないだろう。
将来を嘱望されたプレーヤーが伸び悩むケースで最も多いのが、学生時代に体格差を上手く利用していたタイプだ。もちろん体格差を利用すること自体は立派な技術だが、それ以上に自分より大きい相手や能力の高い相手に対して渡り合う術を覚えることが大事であり、その過程を省くと上のカテゴリーに行った途端に通用しなくなる。
現時点での白谷が同世代の日本人で頭ひとつ抜けた存在なのは間違いない。しかし、だからこそ危険な立ち位置にいるように私には見えるのだ。
では、白谷はいつどこへ行くべきか。
おそらく今すぐに渡米するのが正解だろう。
今すぐにという理由は、前述の通りだ。白谷がこれ以上日本の高校生を相手に証明すべきものなど無い。
アメリカが良いのは英語なら日本人にとっても馴染みがあることと、個人の能力が高い選手が多いことが理由だ。私が白谷ならU17ワールドカップの映像を売り込んで、夏から始まる新学期に合わせて渡米するだろう。
これはあくまで現時点での白谷を観て私が感じたことだ。
実のところ、白谷がもう少し若ければ理想の選択肢は違っただろう、と私は思っている。