ウェルカム・トゥ・トミナガ・アイランド
先日サポートメンバー「ヤミーズ」交流スレに記念すべき初投稿があったので、今週はそれをテーマに書こうと思う。
投稿内容はこうだ。
「代表の試合(WCアジア予選Window4)を見て思うのですが、発行人の思う富永啓生の現在地と未来について書いてほしいです。トミナガ・アイランドの住民はどんなメンタリティで彼を応援していけばいいのでしょうか?」
私がXの現在地にトミナガ・アイランドと書いてから早2年が経過した。
「世間がもう見限った選手を、まだ本気で信じている少数派が集まる架空の島」を、NBAファンの間ではアイランドと表現する。おそらく、ザック・ロウやビル・シモンズが使っていたウェイターズ・アイランドが発祥だと思う。
ふたりがウェイターズの信奉者をウェイターズ・アイランドの住民と名付けると、一気にミーム化。当時のThe Ringerには島の地図まで掲載された。
2年前のパリ五輪で、富永啓生はトム・ホーバスに干された。
当時はホーバス人気も相まって、その判断を支持する者が多かった。彼らは訳知り顔で「富永はディフェンスができないから使えない」、などと言っていた。
富永はエースとしてネブラスカ大学をNCAAトーナメントに導くという快挙を成し遂げたばかりだった。たった4カ月で掌を返した世間に私は強い憤りを感じていた。
とは言え、私にできることと言えばYouTubeで持論を展開するぐらいで、それすら共演者や視聴者からの賛同を得ることはできなかった。それほどホーバス信者が多く、批判はタブー視されていたように記憶している。
Xの現在地にトミナガ・アイランドと記入したのはささやかな抵抗の一環だったというわけだ。
あれから月日が過ぎ、日本代表の状況も富永自身の立場も大きく変わった。日本代表はパリ五輪3連敗後にホーバス続投を決めたが、八村塁の猛反発に遭ったのがきっかけで解任。今では桶谷大新ヘッドコーチの下でワールドカップ出場を目指している。
富永はパリ五輪後の2024-25シーズンをGリーグでほとんどチャンスをもらえぬまま過ごしたが、2025-26シーズンにはレバンガ北海道に移籍し、フランチャイズ史上に残る快進撃の中心を担った。
それぞれの現状を踏まえれば、富永のミニッツを前年のワールドカップより減らすのはともかく、完全に干すのが誤りだったのは証明されたと言える。
それでもなお私が現在地にトミナガ・アイランドという記載を続けているのは、富永がまだ過小評価されていると思っているからだ。